「新築ならバルコニーはあった方がいいですよね?」
以前は、この質問に「もちろんです」と答える住宅会社が多かったかもしれません。
しかし現在は違います。
住宅会社として24年以上家づくりに携わってきた私の答えは、
「ご家族の暮らし方によります。」
です。
一昔前は、2階のバルコニーに洗濯物を干すことが一般的でした。
しかし現在は、
乾燥機の普及、
ランドリールーム、
室内干し、
共働き世帯の増加など、
生活スタイルが大きく変わっています。
そのため、
「立派なバルコニーを作ったのに、一度も洗濯物を干していない。」
というご家庭も珍しくありません。
一方で、
ガーデニングを楽しみたい。
景色を眺めながらコーヒーを飲みたい。
布団を干したい。
こうした目的があるなら、バルコニーは暮らしを豊かにしてくれる空間になります。
ここで考えていただきたいのは、
「何のために作るのか」
です。
目的がないまま作ると、
掃除だけが増えます。
防水メンテナンス費用もかかります。
落ち葉や砂ぼこりもたまります。
また、バルコニーは建築費も決して安くありません。
その予算を断熱性能や収納に回した方が、暮らしやすくなるケースもあります。
私はお客様へ、
「バルコニーが欲しいですか?」
ではなく、
「そこで何をしますか?」
と必ずお聞きします。
その答えがあるなら作る価値があります。
答えがないなら、無理に作る必要はありません。
よくある失敗例
- 一度も使っていない
- 掃除が大変
- 防水メンテナンス費がかかる
- 洗濯物は結局室内干し
- 建築費だけ高くなった
原因
「新築には必要」という思い込みだけで採用したことです。
プロとしての考え方
私はバルコニーを設計するとき、
「生活が豊かになる場所か」
を一番に考えます。
設備ではなく、
暮らしの目的から考えることが大切です。
後悔しないためのチェックポイント
- バルコニーを使う目的があるか
- 室内干し中心ではないか
- メンテナンス費も考えたか
- 建築費とのバランスはどうか
- 他の空間を優先すべきではないか
まとめ
バルコニーは、
あることが正解ではありません。
使う理由があること。
それが、本当に価値のあるバルコニーになります。
















