「住宅の見積書に『○○工事一式』という項目がたくさんあります。一式表記は危険なんですか?」
結論
「一式」と書いてあるだけで悪い見積書とは言えません。
ただし一式表記が多く、
数量・単価・施工範囲・含まれる内容が分からない
場合は注意が必要です。
大切なのは、
「一式の中身を説明してもらえるか」
です。
「一式」とは?
複数の材料や作業をまとめて、
○○工事一式
として表示する方法です。
工事内容によっては、一つひとつ細かく分けるより合理的な場合もあります。
何が問題になる?
例えば、
屋外給排水工事 一式150万円
だけでは、
給水管は何m?
排水はどこまで?
桝はいくつ?
道路からの引込みは入っている?
などが分かりません。
※金額は説明用の例です。
後から「それは別です」が起きやすい
施主
→ 当然含まれていると思っていた。
住宅会社
→ そこは一式には含まれていません。
という認識の違いが起きると、追加費用につながる可能性があります。
特に確認したい一式項目
例えば、
付帯工事一式。
電気工事一式。
給排水工事一式。
外構工事一式。
照明工事一式。
などです。
金額が大きい項目ほど内容を確認します。
外構一式100万円なら?
確認したいのは、
駐車場は何㎡?
フェンスは何m?
門柱は?
アプローチは?
残土処分は?
です。
「100万円入っているから安心」ではなく、「100万円で何が完成するか」を確認
します。
数量が分かると変更時にも比較しやすい
例えばフェンスを、
10mから20mへ変更。
した場合。
数量・単価が分かれば追加金額を把握しやすくなります。
一式だけでは、なぜその追加金額になるのか分かりにくい場合があります。
住宅会社2社を比較するときも重要
A社
→ 付帯工事200万円。
B社
→ 付帯工事300万円。
だからA社が100万円安い。
とは限りません。
B社にはA社で別途になっている工事が含まれている可能性があります。
「一式を全部明細化してください」でいい?
すべての項目を細分化できるとは限りません。
そこで、
何が含まれている?
何が含まれていない?
どんな条件で金額が変わる?
の3つを確認すると実用的です。
契約前に書面へ残す
口頭で、
「それも入っています」
と聞くだけではなく、
見積書。
仕様書。
打合せ記録。
などで確認できる状態にしておくと、後の認識違いを減らせます。
チェックポイント
- 一式項目が多すぎないか
- 中身を説明してもらったか
- 施工範囲を確認したか
- 数量を確認できるか
- 含まれないものを確認したか
- 追加になる条件を確認したか
- 他社と同条件で比較したか
- 書面に残したか
まとめ
「一式」が問題なのではなく、
「一式の中身が分からないこと」が問題です。
住宅会社には、
「一式をやめてください」だけではなく、「この一式には何が含まれ、何が含まれず、どんな場合に追加費用になりますか?」
と聞く。
そして、
見積書は金額だけでなく「工事範囲」を比較する。
これが契約後の「それは別途です」を防ぐ重要なポイントです。
















