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浴室・トイレ・水回りの安全設計

第6件:ヒートショックを完璧に防ぐ!脱衣所・浴室の「温度のバリアフリー」と断熱設計

【背景と概要】

日本の家庭内事故死の大きな原因となっているのが、冬場の「ヒートショック」です。特にシニア世代の被害が圧倒的に多く、年間で交通事故死の数倍もの人が浴室で亡くなっています。ヒートショックとは、暖かいリビングから「冷え切った脱衣所」へ移動し、服を脱いでさらに「極寒の浴室」に入り、そこから「熱い湯船」に浸かるという激しい温度変化によって、血圧が乱高下し、脳卒中や心筋梗塞、入浴中の気絶(溺死)を引き起こす現象です。これを防ぐには、家の中の温度差をなくす「温度のバリアフリー(断熱・暖房設計)」が不可欠です。

【ヒートショックを防ぐための「3段階の鉄壁設計」】

  1. 家全体の高断熱化(「UA値」の引き下げ):

建て替えの際、建物の断熱性能を「断熱等級5〜6(ZEHレベル以上)」に高めます。窓には熱を通しにくい「樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス」を標準採用します。これにより、魔法瓶のように家全体の温度が均一になり、エアコンがかかっていない廊下や脱衣所が極端に冷え込むことを根本から防ぎます。

  1. 脱衣所への「壁掛け暖房機」の設置:

注文住宅の設計時に、脱衣所の壁(高い位置)に、あらかじめ専用の「遠赤外線グラファイトヒーター」などの暖房機を設置できるコンセントと下地を仕込んでおきます。お風呂に入る10分前にスイッチを入れるだけで、狭い脱衣所がリビングと同じ温度まで暖まり、衣服を脱ぐ際の血圧上昇を抑えます。

  1. 浴室換気乾燥暖房機(バスヒーター)の連動:

システムバス(お風呂)の天井には、必ず暖房機能付きの換気扇を採用します。シャワーの蒸気だけでなく、温風で浴室の壁や床を事前に暖めておくことで、一歩目を踏み入れた瞬間の「ヒヤッと感」をなくし、安全で極上の快適入浴環境を創り出すことができます。

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