【背景と概要】
前述した第1種換気システムを導入する際、ただ空気を綺麗にするだけでは不十分です。冬の寒い日に、外の0℃の空気をそのまま室内に吸い込んでしまうと、せっかく暖房で暖めたリビングの温度が急激に下がり、エアコンの電気代が跳ね上がるだけでなく、室内で足元が冷える寒さ(熱的ストレス)を感じてしまいます。この問題を完璧にクリアするのが、捨てる空気から「熱(温度)」と「湿気(うるおい)」を回収して、新しく入ってくる空気に戻して室内に届ける「全熱交換型(ぜんねつこうかんがた)換気ユニット」です。
【「全熱交換(ぜんねつ)」と「顕熱交換(けんねつ)」の医学的な違い】
- 顕熱交換型: 「温度」だけを戻し、「湿気」はそのまま外に捨ててしまいます。そのため、冬場に室内の乾燥がさらに加速し、喉の痛みの原因になります。
- 全熱交換型(健康住宅に推奨): 「温度」と「湿度」の両方を同時に回収します。
【熱交換効率「90%以上」の最新ユニットの驚異の性能】
熱交換の性能を表すのが「熱交換効率(%)」です。最新の高性能換気システム(例えば「パナソニック気調システム」や「ローヤル電機」などの製品)は、有効換気熱交換率が90%〜95%に達します。
- 具体的な作動シミュレーション:
冬の日、外気温が0℃、室内の暖房温度が20℃のとき、熱交換効率90%のシステムを通ると、外の0℃の空気は室内に吹き出す時点で「18℃」まで自動的に予熱(温められて)されて入ってきます。
室内の人間は、冷たい風(ドラフト)を一切感じることがなく、家全体の室温変化を最小限に抑えながら常に新鮮な空気を吸うことができます。暖冷房のエネルギーロスを極限まで削減できるため、地球環境にもお財布にも、そして何より住む人の身体にとっても究極に優しいシステムです。
















