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住宅の健康エビデンス:近畿大学・岩前教授らの研究が証明する「断熱改病(断熱による疾患改善率)」

【背景と概要】

「高断熱の家は身体に良い」というフレーズは、ただのハウスメーカーの営業文句(主観)ではありません。日本の建築医学の第一人者である近畿大学建築学部の岩前篤教授らの大規模な疫学調査(数万人を対象とした追跡調査)によって、家の断熱性能を高めることが、実際に様々な病気や不快な症状の「劇的な改善(治癒)」に直結するという確固たる科学的エビデンス(証拠)が証明されています。これを専門用語で「断熱改病(だんねつかいびょう)」と呼びます。健康投資として高性能住宅を建てるための、裏付けとなるデータと医学的知恵を詳しく解説します。

【断熱性能の等級(改修前後の比較)と疾患改善率の驚異のデータ】

岩前教授らの調査では、断熱性の低い家から、最新の断熱基準(省エネ基準やZEHレベル、現・断熱等級5〜6以上)の高性能住宅に引っ越した人たちが、その後どのような健康状態になったかを徹底的に追跡しました。その結果、引っ越し後にそれまで持っていた持病が「改善した」と回答した割合が、以下の数値で叩き出されました。

  1. 気管支喘息(ぜんそく):約60%〜70%が改善
  2. アトピー性皮膚炎・肌の痒み:約50%〜60%が改善
  3. 冷え性・慢性的な手足の冷え:約70%〜80%が改善
  4. アレルギー性鼻炎(花粉症含む):約50%が改善

【なぜ断熱性能を上げると、アレルギーや喘息が治るのか?】

多くの人は「断熱=室温が上がるから治る」と考えがちですが、医学的なメカニズムはそれだけではありません。

断熱性能が極めて高い家(UA値0.4以下など)になると、前述した「壁裏の内部結露」や「サッシ周辺の表面結露」が100%発生しなくなります。これにより、室内の空気中を浮遊していた大量の「カビの胞子」と「ダニのフン・死骸」という、アレルギーの根本原因物質(アレルゲン)自体が家の中から文字通り消滅します。結果として、薬を飲み続けても治らなかった子供の喘息や、シニアの慢性的な気管支炎が、「ただその家に引っ越して普通に暮らしているだけで自然に治っていく」という劇的な医療効果が生まれるのです。これが、高性能健康住宅が「薬に頼らない最強の病院」と呼ばれる最大のエビデンスです。

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