よくある質問

防火地域・準防火地域だと建築費は高くなる?

「土地情報に『準防火地域』と書いてあります。普通の土地より家が高くなるんですか?」

土地探しでは、

「防火地域」
「準防火地域」

という言葉を見ることがあります。

これらは簡単にいうと、

市街地で火災が発生した際に、延焼を抑えるために建物へ一定の防火性能などを求める地域

です。

駅周辺。

建物が密集した地域。

市街地。

などで指定されていることがあります。

そして家づくりでは、

建物の仕様によって建築費に影響する可能性があります。

なぜ建物の仕様が変わるの?

住宅が密集している場所で火災が起きると、隣の建物へ燃え広がる危険があります。

そのため防火地域・準防火地域などでは、建物の規模や位置などに応じて、

外壁。

軒裏。

窓。

ドア。

構造。

などに一定の防火性能が求められる場合があります。

つまり、

同じ間取り・同じ大きさの家でも、建てる地域によって必要な仕様が変わる可能性がある

ということです。

特に窓は確認したい

住宅で分かりやすい部分の一つが、

窓などの開口部です。

建物の位置などによって防火上の対応が必要になる部分では、一定の性能を持つ窓やドアなどが必要になる場合があります。

その結果、

通常仕様の住宅と比べて建築費が変わる可能性があります。

だから、

「土地が300万円安い」

という理由だけで決めるのではなく、

その土地に建てることで建物仕様がどう変わるのか

まで確認することが重要です。

土地が安くても建物が高くなれば?

例えば、

A土地 1,500万円
防火関係の指定について通常の住宅計画で対応

B土地 1,300万円
準防火地域で、計画に応じて追加の防火仕様が必要

土地だけを見ると、

B土地が200万円安い。

しかし、

建物。

外構。

その他の条件。

まで含めたらどうでしょう。

土地価格の差だけでは、本当にB土地が安いのか分かりません。

土地選びでは一貫して、

「土地価格+建築費」で考える

ことが重要です。

「準防火地域=高い家」と決めつけない

一方で、

準防火地域だから必ず大幅に高くなる

と考える必要もありません。

住宅会社の標準仕様。

建物の大きさ。

構造。

窓の位置や大きさ。

土地と建物の配置。

などによって影響は変わります。

最初から必要な仕様を標準としている住宅会社であれば、追加費用の考え方も違う場合があります。

だから、

「この会社の場合、この土地で建てるといくら増えるのか」

を具体的に確認することが大切です。

3階建てなどは特に事前確認

建物の規模や構造によって必要になる防火上の条件は変わります。

特に、

3階建て。

店舗併用住宅。

大きな住宅。

などを考えている場合は、

土地契約前に希望する建物で確認する

ことをおすすめします。

土地だけを見て、

「住宅は建築可能です」

で終わらせないことです。

防火地域はデメリットだけ?

防火性能を求められることは、コスト面では負担になる可能性があります。

一方、

火災時の延焼を抑えるためのルールが設けられている地域

とも考えられます。

駅近。

商業施設が多い。

生活利便性が高い。

など、立地面で魅力がある土地もあります。

だから、

防火地域だから悪い。

指定がないから良い。

という二択ではありません。

よくある失敗例

駅に近く、価格も予算内の土地を購入。

建物予算も2,500万円程度で考えていた。

ところが設計を始めると、

防火関係の地域指定によって、希望する住宅では一部仕様の確認が必要になった。

土地契約前に住宅会社へ相談していれば、建物費まで含めた総額を把握してから判断できました。

原因

土地の法規制を「家が建つ・建たない」だけで考えてしまったことです。

実際には、

家は建つ。

でも、

必要な仕様や建築費が変わる

というケースがあります。

土地選びでの考え方

防火地域・準防火地域などに該当する土地なら、

① 地域指定を確認

② 希望する建物の規模・構造を確認

③ 必要な防火仕様を確認

④ 窓・ドアなどへの影響を確認

⑤ 追加費用の有無を確認

⑥ 土地+建物の総額を比較

という順番で考えます。

後悔しないためのチェックポイント

  • 防火地域・準防火地域などを確認したか
  • 希望する建物への影響を確認したか
  • 窓・ドアなどの仕様を確認したか
  • 標準仕様で対応できるか
  • 追加費用を確認したか
  • 土地価格だけで比較していないか
  • 建物まで含めた総額を確認したか

まとめ

防火地域・準防火地域では、

建物に求められる防火性能などによって、建築費に影響する可能性があります。

だから、

土地が安い。

駅に近い。

立地がいい。

だけで判断しないこと。

重要なのは、

「この土地に、自分たちの希望する家を建てると総額はいくらになるのか」。

土地の法規制は、

建てられるかだけではなく、「いくらで建てられるか」まで確認する。

これが土地購入で後悔しないためのポイントです。

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