「将来のことを考えると、最初から車椅子でも使える広い廊下にしたほうがいいですか?」
将来を考えて、
「廊下もドアも全部広くしたほうがいいのでは?」
と思う方もいるでしょう。
もちろん余裕があれば安心ですが、住宅全体の面積には限りがあります。
廊下を広くすれば、その分、
LDK。
収納。
居室。
などが小さくなる可能性があります。
だから、
家中を必要以上に広くするのではなく、将来重要になる動線を考えること
がポイントです。
まず生活の中心となる場所を見る
将来、車椅子などを使用する可能性まで考えるなら、
寝室。
トイレ。
洗面。
浴室。
LDK。
玄関。
といった、
毎日使う場所をどう移動するか
を確認します。
使う頻度の高い動線ほど、将来変更しにくくならないようにしておきます。
廊下幅だけでは決まらない
廊下が広くても、
曲がり角が狭い。
ドアの前で方向転換できない。
家具が通路へ出ている。
という状態では使いにくくなります。
つまり、
直線部分の幅だけでなく、曲がる・入る・出るところまで確認する
ことが重要です。
ドアは「開口」を見る
ドアについても、
扉自体の大きさだけではなく、
実際に通れる開口幅
を見ることが大切です。
また場所によっては、開き戸より引き戸のほうが、開閉時に前後のスペースを使いにくく便利な場合があります。
Q64でも、引き戸と開き戸は場所によって使い分けることが重要とお話ししました。
トイレは特に将来変更しやすく
トイレは、
便器が入れば十分。
と最小限にしすぎると、将来介助スペースを確保しにくくなる場合があります。
例えば隣に収納などを配置し、
将来必要なら間取りを変更できる
ようにしておく考え方もあります。
玄関も忘れない
室内だけではなく、
道路。
駐車場。
玄関。
室内。
までの動線も重要です。
玄関までに大きな段差がある。
アプローチが狭い。
という場合、室内だけ対応しても生活しにくくなります。
家の中+外から玄関まで
を一つの動線として考えます。
よくある失敗例
「将来はまだ先」
と廊下や水まわりをできるだけコンパクトにした。
年齢を重ねて生活を見直したとき、
廊下よりも、
トイレ入口。
洗面入口。
玄関。
の狭さが問題になった。
大きな改修が必要になってしまった。
原因
廊下の幅だけで将来の使いやすさを判断してしまったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 1階中心で生活できるか
- 廊下の曲がり角に余裕があるか
- ドアの有効な開口を考えたか
- 引き戸へ変更できるか
- トイレを将来変更しやすいか
- 洗面・浴室へ入りやすいか
- 駐車場から玄関まで移動しやすいか
まとめ
将来の車椅子まで考える場合、
廊下をただ広くすればいいわけではありません。
重要なのは、
寝室。
トイレ。
洗面。
浴室。
LDK。
玄関。
を、
無理なくつなげられること。
そして、今からすべてを専用仕様にするのではなく、
将来必要になったとき変更しやすい間取りにしておくこと。
「今使わない広さ」を増やすより、将来変えられない場所に余裕を残す。
この考え方が、長く暮らせる間取りにつながります。
















