「土地の前まで水道が来ているなら、敷地への引き込みは水道局がやってくれるんですよね?」
土地を購入するとき、意外と見落としやすいのが、
水道の引き込み工事費です。
前面道路に水道本管が通っていても、敷地内まで水道管が引き込まれていなければ、新しく引込工事が必要になる場合があります。
そこで出てくるのが、
「その工事費は誰が負担するの?」
という問題です。
土地によって条件は異なりますが、買主側で新築に必要な引込工事費などを負担するケースがあります。
だから、
「水道本管がある=追加費用なし」
とは考えないことが大切です。
まず「どこまで水道が来ているか」を確認する
水道については、
① 前面道路に本管がある
② 敷地内まで引込管がある
③ 新築で利用できる状態になっている
この3つを分けて考えると分かりやすくなります。
例えば、
前面道路に本管はある。
しかし敷地内への引込管はない。
この場合には、道路を掘削して本管から敷地へ水道管を引き込む工事が必要になる可能性があります。
工事費は土地によって違う
「水道引き込みはいくらですか?」
と聞かれることがありますが、
すべての土地で一律ではありません。
例えば、
本管の位置。
道路幅。
道路舗装。
引込距離。
工事内容。
前面道路が公道か私道か。
既存管の有無。
などによって変わります。
だから土地契約前に、
その土地の場合、どんな工事が必要になりそうなのか
を確認することが大切です。
道路を掘れば「復旧」も必要
水道管を引き込むため道路を掘削した場合、工事が終われば道路を元の状態へ戻す必要があります。
つまり、
水道管だけではなく、
道路の掘削・舗装復旧なども工事費に関係する可能性があります。
道路条件によっては、想像していたより工事範囲が大きくなることも考えられます。
私道の場合は費用だけでは終わらない
前面道路が私道なら、さらに注意が必要です。
私道を掘削する場合には、
所有者。
持分。
掘削についての確認。
など、道路の権利関係も確認します。
特に私道持分がない土地なら、
「工事費を払えば掘れる」という問題ではありません。
持分取得の可能性。
通行・掘削。
住宅ローン。
まで確認してから土地購入を判断することが重要です。
土地代に含まれていると思わない
例えば、
土地価格1,000万円。
「この土地を買えば、あとは家を建てるだけ」
と思っていた。
しかし実際には、
水道引込。
下水。
造成。
地盤。
外構。
など、土地を建築できる状態にするための費用が必要になる場合があります。
既存の土地編でも、土地価格だけではなく、地盤・造成・インフラなどを含めた総額で比較することを重視しています。
よくある失敗例
A土地は1,000万円で、水道引込済み。
B土地は950万円で、前面道路に水道本管あり。
50万円安いB土地を購入。
しかしその後、
新しい水道引込工事。
道路掘削。
舗装復旧。
などが必要になった。
結果として、
A土地との価格差がほとんどなくなった。
土地は販売価格だけでは比較できません。
原因
「インフラ工事も土地価格に含まれている」と思ってしまったことです。
土地情報に、
「上水道」
と書いてあっても、
どこまで整備されているのかは別に確認する必要があります。
土地選びでの考え方
土地購入前には、
① 前面道路の本管を確認
↓
② 敷地への引込を確認
↓
③ 新築でそのまま使えるか確認
↓
④ 必要な工事内容を確認
↓
⑤ 費用負担を確認
↓
⑥ 私道なら権利関係を確認
↓
⑦ 土地価格+インフラ費で比較
という順番で確認します。
後悔しないためのチェックポイント
- 前面道路の本管を確認したか
- 敷地への引込状況を確認したか
- 新規工事が必要か
- 工事費の負担者を確認したか
- 道路復旧費なども確認したか
- 私道なら掘削について確認したか
- 総額で土地を比較したか
まとめ
水道の引き込みについて、
「本管があるから大丈夫」と考えないこと。
重要なのは、
新しい家で水道を使える状態にするまで、誰が・何を・いくら負担するのか。
土地価格が50万円安くても、水道などの追加工事でそれ以上必要になれば、本当に安い土地とは言えません。
土地代+インフラ工事費。
ここまで含めて土地価格として考えることが大切です。
















