「廊下は無駄なスペースだから、できるだけなくしたほうがいいですよね?」
最近の間取りでは、
「廊下を減らして、その分LDKや収納を広くする」
という考え方が増えています。
確かに廊下を減らせば、限られた床面積を有効に使いやすくなります。
しかし、
廊下=すべて無駄
と考えるのはおすすめしません。
廊下には、
部屋と部屋をつなぎながら、音・視線・プライバシーを適度に分ける役割
もあるからです。
廊下を減らすメリット
例えば30坪の住宅で、長い廊下が何本もあれば、その面積も建築費に含まれます。
廊下をコンパクトにできれば、
LDK。
収納。
洗面。
子ども部屋。
などに面積を使えます。
そのため、
必要のない廊下はできるだけ減らす
という考え方は大切です。
廊下がないとLDKが通路になることも
注意したいのは、
廊下をなくした結果、
リビングそのものが通路になるケース
です。
例えば、
玄関→リビング→洗面。
リビング→トイレ。
リビング→階段。
家族が移動するたびに、ソファやテレビの前を横切る。
これでは廊下をなくしても、
LDKの一部を通路として使っているだけ
になってしまいます。
音やプライバシーを分ける役割もある
例えば、
LDKのすぐ隣にトイレ。
寝室のすぐ前がリビング。
という間取りでは、音が気になることがあります。
短い廊下やホールを挟むだけでも、
生活空間を適度に分けられる
場合があります。
廊下は「移動する場所」であると同時に、
空間同士のクッション
にもなります。
将来の移動も考える
若いうちは多少狭い通路でも問題なく感じます。
しかし、
荷物を持って歩く。
子どもとすれ違う。
年齢を重ねる。
介助が必要になる。
といったことも考えられます。
廊下を減らす場合でも、
家の中を無理なく移動できる動線
は確保しておくことが大切です。
よくある失敗例
「廊下はもったいない」
と徹底的になくした。
確かに延床面積は効率的になった。
しかし、
トイレへ行く。
洗面へ行く。
2階へ上がる。
そのたびに家族がテレビの前を通る。
結果、
廊下はないけれど、リビングが大きな通路
になってしまった。
原因
廊下の面積だけを減らし、人が実際に歩く場所を考えなかったことです。
後悔しないためのチェックポイント
- 長すぎる廊下はないか
- LDKが通路になっていないか
- テレビの前を人が横切らないか
- トイレの音や視線は気にならないか
- 寝室のプライバシーを守れるか
- 将来も移動しやすいか
まとめ
廊下は、
少なければ少ないほど良いわけではありません。
大切なのは、
「必要のない廊下を減らし、必要な廊下は残すこと」。
廊下をなくした結果、リビングが通路になってしまえば意味がありません。
床面積を減らすことではなく、家族の移動距離を短くする。
この考え方で廊下を計画することが、無駄の少ない間取りにつながります。
















