「特に不具合もありません。住宅会社から定期点検の案内が来ても、受けなくて大丈夫ですか?」
特に問題を感じていなくても、
住宅会社の定期点検は、できるだけ受けることをおすすめします。
なぜなら、
自分では気づきにくい家の変化を確認できる機会
だからです。
家は、
「壊れたら突然分かる」
ものばかりではありません。
少しずつ進む劣化もあります。
点検の目的は「故障探し」だけではない
定期点検というと、
悪いところを探す。
修理する。
というイメージがあります。
でも本来は、
現在の状態を記録し、将来の変化を比較する
ことにも意味があります。
不具合がなくても受ける
雨漏りなし。
ドアも普通。
設備も動いている。
だから点検不要。
ではありません。
外壁。
屋根。
防水。
基礎。
設備。
など、自分では判断しにくい部分があります。
1年・2年頃は住んで気づいたことを確認
入居して初めて、
建具。
クロス。
窓。
水回り。
換気。
などの気になる点が分かることがあります。
定期点検は、それらを住宅会社へまとめて相談する良い機会です。
5年頃から外部も意識
時間が経過すると、
外壁。
シーリング。
雨樋。
防水。
外構。
なども確認したい部分になります。
「まだ5年だから大丈夫」
と年数だけで判断しないことが重要です。
10年点検は特に確認したい
10年は、
保証。
外壁。
屋根。
防水。
住宅設備。
などを整理する一つの節目です。
今すぐ修繕が必要なのか。
数年後でいいのか。
を確認します。
保証との関係も確認
住宅会社によっては、
定期点検。
必要なメンテナンス。
などが保証延長の条件に関係する場合があります。
そのため、
「点検を受けなくても保証は同じ?」
を保証書等で確認します。
点検を受ければ全部保証される?
いいえ。
点検を受けたから、
住宅のすべてが無料修理。
になるわけではありません。
保証対象。
保証期間。
免責事項。
などは別に確認します。
点検前に自分でも家を見る
住宅会社が来るから全部任せる。
ではなく、
点検前に家を一周します。
例えば、
ドアが擦れる。
窓が開けにくい。
排水の臭い。
外壁が気になる。
などをメモします。
雨の日だけの症状は写真・動画
点検当日は晴れ。
でも、
大雨の日だけ窓周辺が気になる。
強風の日だけ音がする。
ということがあります。
その場合は、
写真・動画・発生日時
を残しておくと伝えやすくなります。
点検範囲を確認
定期点検といっても、
どこまで見る?
床下は?
屋根は?
外壁は?
設備は?
外構は?
など、住宅会社によって内容が異なります。
点検対象外もある
例えば、
別業者で施工した外構。
施主支給設備。
後から設置した設備。
などは、住宅会社の保証・点検対象外の場合があります。
事前に確認します。
点検結果は書面でもらう
「特に問題ありませんでした」
だけで終わらせず、
できれば、
点検日。
点検項目。
結果。
補修箇所。
今後の注意点。
などを記録します。
写真があると比較しやすい
5年点検。
↓
10年点検。
↓
15年。
と写真が残っていれば、
以前からあったものか、最近変化したものか
を比較しやすくなります。
小さな補修を早めに
小さな不具合なら、早めの調整・補修で済む場合があります。
放置して影響が広がる前に相談することが重要です。
点検後に「いつ直す?」を決める
点検で指摘されたから、
全部すぐ修理。
とは限りません。
今すぐ必要
数年以内に検討
経過観察
などに分けてもらうと、修繕計画を立てやすくなります。
点検=工事契約ではない
点検を受けると、
高額な修繕を勧められそう。
と不安になる人もいるかもしれません。
必要な工事を提案されたら、
原因。
必要性。
緊急度。
費用。
保証との関係。
を確認して判断します。
自分でできる点検も続ける
住宅会社の定期点検があるから、
その間は何もしない。
ではありません。
水漏れ。
排水。
換気フィルター。
外壁。
雨樋。
など、自分で確認できる部分は日頃から見ます。
よくある失敗例
「特に問題ないから」
と定期点検を何度か断った。
10年以上経って保証書を確認すると、点検やメンテナンス条件について把握していなかった。
さらに過去の住宅状態を比較できる記録もなかった。
「異常がなくても点検と記録だけは続ければよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 定期点検を受けているか
- 保証との関係を確認したか
- 点検範囲を確認したか
- 点検前に気になる場所をまとめたか
- 写真・動画を残したか
- 点検結果を保存したか
- 補修の優先順位を聞いたか
- 次回点検日を確認したか
- 日常点検も続けているか
- 保証書を定期的に確認しているか
まとめ
定期点検は、
「壊れている家だけが受けるもの」ではありません。
大切なのは、
問題が小さいうちに気づくこと。
そして家の状態を記録し続けること。
住宅会社へ、
「問題ありませんか?」だけではなく、「今回の状態を記録して、次回どこを比較すればいいか教えてください」
と聞く。
定期点検は、今の家を直すためだけではなく、10年後・20年後の変化を知るために受ける。
これが家を長く維持するポイントです。
















