「住宅ローンを完済すれば、老後は家賃もローンもないので住宅費はほとんど0円になりますか?」
結論
住宅ローンを完済しても、住宅費が0円になるわけではありません。
持ち家では完済後も、
固定資産税等
+火災・地震保険
+建物修繕
+住宅設備交換
+光熱費
などが必要です。
① 固定資産税等
住宅ローンを完済しても、土地・建物を所有している限り固定資産税などの負担は続きます。
税額は建物の築年数などによって変化しますが、
古くなったから必ず0円になるわけではありません。
② 火災・地震保険
ローン完済後も、
火災。
台風。
水災。
地震。
などのリスクはあります。
必要な補償内容を定期的に見直します。
③ 外壁・屋根の修繕
住宅ローン完済時には、家もかなり築年数が経過している可能性があります。
例えば30歳で35年ローン。
↓
65歳完済。
↓
住宅も築35年。
です。
むしろ、
完済後ほど大規模修繕を考える時期になる可能性
があります。
④ 住宅設備交換
例えば、
給湯器。
エアコン。
換気設備。
IH。
食洗機。
トイレ設備。
などです。
家そのものより短いサイクルで交換する設備があります。
⑤ 太陽光設備も考える
太陽光発電があるなら、
パワーコンディショナー。
その他関連機器。
などの修理・交換も考えます。
蓄電池があれば、その将来費用も別に考えます。
毎月いくら必要?
これは、
家の大きさ。
外壁・屋根材。
設備数。
外構。
保険。
税額。
などによって変わります。
そのため、
「戸建てなら完済後は月○万円」と一律には言えません。
年間費用を12で割る
例えば、
固定資産税等。
保険。
年間の修繕積立。
設備交換積立。
を合計。
↓
12か月で割る。
これを、
ローン完済後も必要な毎月の住宅維持費
として考えると分かりやすくなります。
修繕積立をローン完済後に始めない
おすすめは、
新築したときから積み立てること。
35年後に、
「ローンが終わったから修繕費を貯めよう」
では遅い場合があります。
老後の家計に住宅維持費を入れる
例えば年金生活の家計を、
食費。
光熱費。
通信費。
だけで計算しないこと。
そこへ、
固定資産税等+保険+修繕+設備交換
を入れます。
大きすぎる家は維持費にも影響
子どもが独立した後、
使わない部屋が多い。
広い外壁。
大きな屋根。
広い庭。
となれば、管理負担も増える可能性があります。
50代・60代の建替えでは特に重要
老後を考えた建替えなら、
建築費だけでなく、
70代・80代でも自分たちで維持できる家か
まで考えます。
コンパクトな間取り。
耐久性。
設備を増やしすぎない。
掃除・点検しやすい。
なども重要です。
チェックポイント
- 固定資産税等を考えたか
- 保険料を考えたか
- 外壁修繕を考えたか
- 屋根修繕を考えたか
- 給湯器交換を考えたか
- 空調・換気設備を考えたか
- 太陽光設備を考えたか
- 老後家計に住宅維持費を入れたか
まとめ
住宅ローン完済は、
「住宅費がなくなる日」ではありません。
なくなるのは基本的に住宅ローン返済で、
税金・保険・修繕・設備交換はその後も続きます。
住宅会社には新築時から、
「住宅ローン完済後も含めて、この家を30年・40年維持するには、年間いくら程度の維持費を想定しておけばいいですか?」
と聞く。
老後に安心できる家とは、ローンがない家だけではなく、ローン完済後も無理なく維持できる家です。
















