「住宅会社から提携銀行を1社紹介されました。その銀行だけで住宅ローンを決めても大丈夫ですか?」
結論
住宅会社から紹介された1社だけで即決する必要はありません。
住宅ローンは、
金利
+手数料
+保証料等
+団信
+返済期間
+注文住宅への対応
+総返済額
が金融機関によって異なります。
そのため、複数の金融機関を同じ借入条件で比較することをおすすめします。
① 金利だけなら比較は簡単?
例えば、
A銀行 変動○%。
B銀行 変動○%。
C銀行 変動○%。
と並べるだけでは不十分です。
実際には適用条件や諸費用が違います。
② 手数料まで比較
例えば金利はA銀行が低い。
でも、
事務手数料が高い。
ということがあります。
そのため、
借入時の費用+返済中の負担
まで確認します。
③ 団信はかなり違う
同じように見える住宅ローンでも、
基本団信。
がん保障。
三大疾病等。
就業不能。
などの内容が違います。
金利が少し高くても、希望する保障が含まれている場合があります。
④ 注文住宅では「つなぎ」も重要
土地から注文住宅を建てる場合、
土地代。
着工金。
中間金。
完成金。
など、複数回の支払いが発生する場合があります。
金融機関によって、
つなぎ融資。
分割融資。
などへの対応が異なります。
⑤ ネット銀行だけで比較しない
ネット銀行には金利面で魅力的な商品があります。
一方、注文住宅の資金実行や対面相談などでは地方銀行等が利用しやすい場合もあります。
金利+使いやすさ
で判断します。
⑥ 何社比較すればいい?
「必ず○社」という決まりはありません。
実務的には、
条件の違う2〜3社程度を候補にして比較
すると違いが見えやすくなります。
ただし、必要以上に多数へ同時申込みするより、候補を絞って比較するほうが整理しやすいでしょう。
⑦ 比較条件を揃える
例えば、
借入3,500万円。
35年。
ボーナス払いなし。
同程度の団信。
というように条件を揃えます。
※金額は説明用の例です。
条件が違えば正確な比較ができません。
⑧ 月々だけでなく総返済額
A銀行
→ 月8万8,000円。
B銀行
→ 月9万円。
だけではなく、
35年間の総返済額はいくら?
まで確認します。
⑨ 事務手数料などを加える
比較するなら、
総返済額+借入時諸費用
まで見ます。
住宅ローンの「総負担」で比較するためです。
⑩ 団信の保障価値も考える
単純な支払総額だけならA銀行が安い。
でもB銀行には希望する保障が標準付帯。
ということもあります。
安さだけではなく保障内容も同じ条件に近づけて比較します。
⑪ 提携ローンにもメリットはある
住宅会社の提携金融機関には、
手続きがスムーズ。
注文住宅の資金スケジュールを理解している。
住宅会社との連携がしやすい。
などのメリットがある場合があります。
だから、
提携だからダメという意味ではありません。
比較表を作る
| 比較項目 | A銀行 | B銀行 | C銀行 |
| 金利 | ○ | ○ | ○ |
| 月返済 | ○ | ○ | ○ |
| 手数料等 | ○ | ○ | ○ |
| 団信 | ○ | ○ | ○ |
| つなぎ等 | ○ | ○ | ○ |
| 完済年齢 | ○ | ○ | ○ |
| 総負担額 | ○ | ○ | ○ |
こうすると判断しやすくなります。
チェックポイント
- 複数金融機関を比較したか
- 同じ借入条件にしたか
- 金利だけで決めていないか
- 手数料等を比較したか
- 団信を比較したか
- 注文住宅への対応を確認したか
- 総返済額を確認したか
- 完済年齢を確認したか
まとめ
住宅ローンは、
「一番金利が低い銀行」だけで選ばないこと。
比較するのは、
金利+諸費用+団信+資金実行+総返済額+使いやすさ
です。
住宅会社には、
「おすすめの銀行はどこですか?」だけではなく、「同じ借入条件で2〜3社を比較した場合、月々返済・諸費用・団信・総負担額はどう違いますか?」
と相談する。
住宅会社を比較するように、住宅ローンも比較する。
35年・40年付き合うお金だからこそ、1社だけ見て決めないことが重要です。
















