「洗濯物を干したハンガーのまま収納するには、どんな間取りがいいですか?」
ポイントは非常にシンプルです。
物干し場所とクローゼットを近づけること。
ただし、
「ランドリーの隣にファミクロをつくれば完成」
ではありません。
重要なのは、
干す→乾く→収納する
という動作を実際に確認することです。
理想は「横へ移動するだけ」
例えば、
ランドリー
↓
室内干し
↓
隣のファミクロ
乾いたら、
ハンガーを持つ。
↓
数歩移動。
↓
パイプへ掛ける。
これなら、
洗濯物を外す。
たたむ。
カゴへ入れる。
各部屋へ配る。
という工程を減らせます。
ランドリーとファミクロの間に何がある?
距離5m。
ドア2枚。
廊下。
角を曲がる。
では、毎日少し面倒です。
できれば、
短い・平面・ドアが少ない
動線にします。
「隣接」だけで安心しない
ランドリーとファミクロが隣。
でも、
入口が反対側。
実際にはぐるっと回る。
という間取りもあります。
図面では、
部屋同士の距離ではなく、入口同士の距離
を確認します。
ハンガーパイプの高さを合わせる?
物干し側と収納側で極端に高さが違うと、
掛け替える動作がしにくいことがあります。
使う人の身長を考え、
無理なく、
干す。
取る。
掛ける。
ができる高さにします。
ハンガーをどこに置く?
洗濯開始。
↓
濡れた衣類を干す。
そのとき、
空ハンガーはどこ?
毎回ファミクロまで取りに行くなら一工程増えます。
ランドリー側に、
空ハンガーの定位置
をつくります。
ハンガー収納には「幅」が必要
例えば服100着。
ハンガーで掛ける。
それなりのパイプ長が必要です。
夫婦+子ども2人なら、
「3帖ファミクロ」
という数字ではなく、
家族全員で何mのハンガーパイプが必要か
を確認します。
上下2段パイプという方法
丈の短い衣類なら、
上段。
下段。
の2段にして、収納量を増やす方法があります。
ただし、
コート。
ワンピース。
ロングスカート。
などは長さが必要です。
衣類の種類によって収納を分ける
ことが重要です。
子ども用は低くする?
子ども自身で、
服を取る。
戻す。
なら、低い位置にパイプがあると便利です。
成長後は高さを変更できるようにする方法もあります。
ファミクロを通路にしすぎない
ランドリー。
↓
ファミクロ。
↓
洗面。
↓
LDK。
と回遊。
便利そうですが、
ファミクロが毎日の主要通路になると、
着替えている人。
服を片付ける人。
通過する人。
がぶつかる可能性があります。
収納量も減る可能性
ウォークスルーにすると、
入口2か所。
通路。
が必要です。
その分、ハンガーパイプを設置できる壁が減ります。
たたまない収納を重視するなら、
回遊性より壁面収納量
を優先した方がいい場合もあります。
洗濯物の湿気を持ち込まない
「乾いたと思ったけど、まだ少し湿っていた」
状態でクローゼットへ。
これを繰り返すのは避けたいところです。
ランドリーで、
しっかり乾燥してから収納する
ことが重要です。
ファミクロ側の環境も考える
大量の衣類を収納する場所なので、
湿気。
空気の流れ。
換気。
なども考えます。
特にランドリーと隣接する場合は、
濡れた洗濯物の湿気をそのままクローゼットへ流さないようにします。
乾燥機の場合も使える
乾燥機中心でも、
乾燥機から出す。
↓
ハンガーに掛ける。
↓
そのままファミクロ。
という動線をつくれます。
ただし、
乾燥機から出した衣類を全部ハンガーへ掛けるのか。
ボックスへ入れるのか。
先に決めます。
個室収納との使い分け
全部ファミクロ。
でなくても構いません。
例えば、
普段着
→ ファミクロ
制服・部活用品
→ 子ども部屋
季節物
→ 各個室
という分け方もできます。
重要なのは、
毎日洗う衣類を最短で戻すこと
です。
家族全員が使える動線にする
母親だけが、
洗濯。
↓
ファミクロへ収納。
ではなく、
父親。
子ども。
も自分で服を戻せる。
そんな位置・高さにすると、さらに家事分担しやすくなります。
よくある失敗例
「ランドリーの隣にファミクロだから完璧」
と思っていた。
でもファミクロはウォークスルー。
通路が大きく、ハンガーパイプが少ない。
家族4人分の服が掛けきれず、結局引き出し収納を追加。
「隣接しているかより、何m服を掛けられるか確認すればよかった」
と感じた。
チェックポイント
- 物干しとファミクロが近いか
- 入口同士が近いか
- 階段を使わないか
- ドアが多くないか
- 空ハンガー置場があるか
- 必要なパイプ長を確認したか
- 長い衣類を掛けられるか
- 子ども自身で服を取れるか
- 通路で収納量を減らしていないか
- 乾燥・湿気対策を考えたか
まとめ
ハンガーのまま収納できる間取りで大切なのは、
「ランドリーとファミクロが隣」という言葉だけではありません。
本当に確認したいのは、
干す
↓
乾く
↓
ハンガーを持つ
↓
数歩移動
↓
そのまま掛ける
ができるかどうか。
住宅会社へ、
「ランドリーとファミクロを隣にしてください」ではなく、「乾いた洗濯物をハンガー10本持った状態で、何歩・何枚のドアで収納できますか?」
と聞いてみる。
そして、
「家族4人分をハンガー収納するには、パイプが合計何m必要ですか?」
まで確認する。
ファミクロの帖数ではなく、洗濯物をたたまずに戻せる距離と収納量を見る。
これが、ハンガー収納で本当に家事を減らすポイントです。
















