質問
「住宅会社から『C値0.5以下を目標に施工しています』と言われました。『全棟C値0.5以下を測定』という会社と何が違うのでしょうか?」
結論
大きな違いは、「目指している数字」なのか「実際に建てた住宅で確認した数字」なのかです。
例えば、
C値0.5以下を目標
→ 施工上の目標。
全棟気密測定
→ 一棟ごとに実際のC値を確認。
さらに重要なのは、
0.5を超えた場合にどう対応するか
です。
① 「目標値」は結果を保証する数字ではない
例えば、
目標C値0.5
として施工しても、測定しなければ今回の家が、
0.3。
0.5。
0.8。
1.2。
のどれなのか分かりません。
目標と実測結果は別です。
② 気密仕様だけでも分からない
気密シート。
高性能サッシ。
気密テープ。
専用部材。
を使用しても、最終的な隙間量は実測しなければ確認できません。
③ 「全棟測定」の意味
全棟気密測定なら、
モデルハウスだけ。
性能にこだわった特別な家だけ。
ではなく、実際に建てる住宅一棟ごとに測定します。
自分の家の結果が分かることが最大の違いです。
④ 0.5を超えたらどうする?
ここが非常に重要です。
例えば、
目標0.5。
↓
中間測定0.8。
なら、
漏気箇所を探す。
↓
補修する。
↓
再測定する。
という仕組みがあるか確認します。
⑤ 「測定するだけ」でも不十分
全棟測定していても、
結果が1.0でもそのまま
なら、目標値の意味が弱くなります。
住宅会社には、
「社内基準を超えた場合のルールは?」
まで聞きます。
⑥ 中間測定・完成測定も確認
気密測定には、
中間測定
→ 補修可能な段階で確認。
完成測定
→ 最終的な住宅状態で確認。
という役割があります。
どちらを行うのか確認します。
⑦ 「平均0.5以下」と「全棟0.5以下」も違う
例えば3棟が、
0.2。
0.4。
0.9。
なら平均は0.5です。
しかし0.9の住宅もあります。
つまり、
平均C値0.5以下
と、
全棟C値0.5以下
は意味が違います。
⑧ 「最高C値0.2」も同じ
最高記録が0.2でも、その他の住宅がどうだったかは分かりません。
気密性能を見るなら、
最高記録より、全棟の品質が安定しているか
を見ることが重要です。
⑨ 測定条件も揃えて比較する
C値を比較するときは、
測定時期。
建物の状態。
測定方法。
なども確認します。
単純に数字だけを並べるのではなく、同じような条件の実測値かを見ることがポイントです。
⑩ 測定報告書を受け取る
引き渡し時には、
今回の家のC値。
測定日。
測定条件等。
が分かる報告書を受け取り、住宅履歴として保管します。
⑪ C値だけで高性能住宅を判断しない
最後に重要なのは、
C値0.3ならすべて高性能
ではないことです。
住宅性能は、
UA値。
耐震。
窓。
換気。
防湿。
日射。
空調。
なども含めて考えます。
C値は重要ですが、住宅性能の一項目です。
3つの表現を比較
| 表現 | 確認したいこと |
| C値0.5目標 | 実際に測る? |
| 平均C値0.5 | 全棟測定?最大値は? |
| 全棟C値0.5以下 | 未達時の補修・再測定は? |
チェックポイント
- 目標値と実測値を区別したか
- 全棟測定か確認したか
- 平均値だけを見ていないか
- 中間・完成のどちらで測るか
- 目標未達時に補修するか
- 再測定するか
- 報告書を受け取れるか
まとめ
住宅会社には、
「C値0.5以下が目標なら安心ですよね?」ではなく、
「今回の家も実際に測定しますか?0.5を超えた場合は漏気箇所を補修し、0.5以下を確認できるまで再測定しますか?」
と質問する。
気密性能で重要なのは、
「目標にしています」ではなく、「実際に測りました」。
さらに一歩進めて、
測る → 問題を見つける → 補修する → 再測定する。
この品質管理まで確認することが、本当に気密性能へ取り組んでいる住宅会社を見極めるポイントです。
















